壁の中に隠れる配線にも、名前がある
コンセントひとつの位置を、暮らしの動きから決めていく。
電気・設備担当の渡辺です。今日はコンセントとスイッチの位置を、石膏ボードの向こうにひとつずつ埋め込んでいく作業でした。
写真で見る、配線工事の様子

家具の実寸を持って、現場で決めます
お施主様がお使いになる家具の寸法をあらかじめ伺っておき、床にテープで当たりを取ってから位置を決めます。テレビボードの背面、ベッドの枕元、キッチンの手元。図面の上では等間隔でも、暮らしのなかでは偏っているほうが使いやすい場所があります。
迷う箇所は、ひとつ増やしておきます。あとから壁を開けて足すより、いま一口足しておくほうが、はるかに安く済みます。
結線の前後は写真に撮り、番号と部屋名を添えて残します。十年後の点検で壁を開けずに済むかどうかは、この記録があるかどうかで決まります。
図面通りに開口を空けるだけでなく、実際に家具を置いた時にコンセントが隠れてしまわないか、コンセントの高さが低すぎて掃除機のコードが引っかからないかなど、日々の暮らしを想像しながら位置を微調整することもあります。
完成すればまったく見えなくなる場所ですが、配線の1本1本に「どの部屋の、どのスイッチにつながっているか」を書き込みながら進めています。
壁の中に隠れる配線まで、手を抜かない――それが、暮らし始めてから10年、20年たっても安心して過ごしていただくための、小さいけれど大事な仕事だと思っています。
この記事のポイント
- コンセントやスイッチの位置は、図面通りに加工した後も暮らしをイメージして微調整することがあります。
- 壁の中に隠れる配線1本ごとに、どの部屋のどのスイッチにつながるかを記録しながら作業しています。
- 見えなくなる場所ほど丁寧に――10年、20年先も安心して暮らしていただくための仕事です。
この現場の記録
同じ現場を、工程の順に、担当した者がそれぞれ書いています。あわせてお読みいただくと、家がどう立ち上がっていくかが一続きでご覧いただけます。





